男性医師の心ない一言に「屈辱」を感じる女性患者は少なくない
卵巣がんだった主婦のBさん(43歳)は、ある病院の婦人科で両側の卵巣摘出の手術を受けたあと、回診中の担当医から「がんはしっかり取れました。大丈夫ですよ。でも卵巣がなくなったのであなたは女性ではなくなりました」と言われたというのです。Bさんは、「中学生の息子のいる前で、なぜそんなことを言われなければならないのか。月経がなくなったことを言いたかったのでしょうか。治療には感謝しているが、忘れられない屈辱だった」と憤っておられました。
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同じような話が某大学病院でもあったと聞きます。子宮がんの手術で子宮全摘術を受けた患者さんが、医師から「女性でなくなった」と言われたというのです。
気配りのなさを感じるのは、男性医師に対してだけではないようです。出版社に勤めるMさん(36歳)は、両側の乳がんの診断で、乳房切除術を2回受けました。仕事に復帰した際、10人ほどの社員が揃った職場で、Mさんは「長い間、お休みをいただいてしまって申し訳ありません。もう、大丈夫だと思います。乳がんの手術で両方の乳腺をとりました」と頭を下げて報告したそうです。 その後、周りの男性社員のMさんを見る目や雰囲気がなんとなく変わったといいます。