なぜ「入れ墨」は何年たっても消えないの? 医師に聞いた

公開日: 更新日:

「それに真皮に染料を入れるのでも、たくさん入れればそれだけ長持ちして色も鮮やかになります。ですから、術者(彫る人)の技術や使う染料の原材料の質などによっても、入れ墨の見栄えや色あせる程度などに違いが出てきます」

 では、入れ墨を消す治療として一般的にレーザー治療が行われるが、どのようなメカニズムで色を落とすのか。それにもマクロファージが大事な役目を果たすという。

「入れ墨除去では、色素に反応するレーザーを用います。レーザー光線を照射すると、レーザーが真皮にある色に吸収され、瞬時に熱を発して入れ墨の色素の粒子が粉砕されます。それをマクロファージが食べるのです。つまりレーザー治療は、色素の粒子をマクロファージが食べやすいサイズにする治療法なのです」

 ただし、前にも述べたが色素の量が多すぎると、マクロファージは満腹になって消化しきれなくなる。

 だから、完全に消すのはなかなか難しい。レーザー治療は入れ墨を「消す治療」というより「薄くする治療」と考えた方がいいだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ