中高年女性4万人超 片頭痛持ちは年間300錠も頭痛薬を服用
人によって、痛み止めの種類とビタミン剤の組み合わせが少し違っていることもあります。ビタミン剤のほうは単なるプラセボ効果かもしれません。しかし、効くと信じて飲めば、痛み止め単独よりもずっと効くはずです。
片頭痛は、脳内の血管が膨張することで起こるといわれています。脳内の血管には「三叉神経」が絡みついています。血管の膨張によって三叉神経が刺激を受け、痛みとして知覚されるというのが、いまのところ最も有力な説です。そのため、治療には血管収縮薬がよく使われます。
厚労省の2016年の統計によれば、1年間に処方された片頭痛薬は約2700万錠。そのうちの1300万錠が中高年女性に出されたものでした。単純に患者数で割ると、1人当たりなんと年間300錠近く。片頭痛の痛みが、本人にとっていかに大変なものかが容易に想像できます。