著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

生理3日前から咳込む人も 喘息は20歳過ぎると増えてくる

公開日: 更新日:

 あなたの奥さんは、最近激しく咳き込んだりすることがありませんか。もしかしたら、喘息かもしれません。

「喘息なんて子供の病気。しかも男のほうが多い」

 そう思い込んではいませんか。確かに小児喘息は、男の子に多い病気です。10歳までの総患者数は、男子約2万100人、女子約1万4800人となっています。しかし、中学校に上がる頃までに治ってしまう子が多く、また男女差もほとんど見られなくなります。

 ところが20歳を過ぎる頃から、女性の喘息患者が徐々に増えてきます。成人女性の喘息発作は、月経周期と相関していることが知られています。

 月経が始まる2~3日前から、3~4割の患者が咳き込むことが多くなるのです。そのため「月経喘息」とも呼ばれています。肺の上皮細胞には、エストロゲン(女性ホルモン)の受容体があることが知られています。エストロゲンは月経周期に応じて増減するため、喘息発作と関係があると考えられています。

 女性の喘息患者は、更年期が始まる40代でピークを迎えます。中高年(40~64歳)の患者数は、男性約9800人に対し、女性約1万9600人。女性ホルモンのバランスが崩れることが、喘息の引き金になるといわれており、「更年期喘息」と呼ぶ医者もいます。

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