著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

メニエール病は同年代男性の4倍弱、難聴は1.7倍強

公開日: 更新日:

 かかると面倒なのが耳鼻科系の病気です。生活の質が低下し、人生が台無しになることすらあります。中でもメニエール病が最悪です。目まいと耳鳴り、吐き気に襲われ、重症化すると立ち上がることが困難になります。長期休業を余儀なくされるので、経済的にも大きな損失を被ることにもなります。

 そんなメニエール病が多いのが中高年、しかも女性に偏っています。厚生労働省の「患者調査(2014年)」によれば、老若男女合わせた患者数は、全国で約6万8000人。そのうちの約2万2000人が中高年女性(40~64歳)で占められています。同世代の男性患者は約6000人でした。

 原因は、耳の奥の三半規管。平衡感覚をつかさどる小器官で、内部がリンパ液で満たされています。体の傾きに応じてリンパ液が動き、平衡感覚を生み出しているのです。ところがメニエール病にかかると、リンパ液が増えすぎて(内リンパ水腫)平衡感覚が狂ってしまうため目まいが生じるのです。ひどくなるとグルグル回るような目まいが数十分も続くため、食事が喉を通らなくなってしまいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」