子宮体がん手術 ロボットor腹腔鏡でメリット大はどっち?
“開腹時代”から大きく前進した子宮体がんの手術法だが、患者側に子宮体がんの正しい知識がなければ、せっかくの恩恵を受けられない。
「患者さんの中には、もっと早く受診していれば早期発見ができて、ロボット手術のような負担が少ない治療が受けられたのに……という人もいるのです。子宮体がんは早期発見され、Ⅰ期の状態でがんを取り除けられれば、5年生存率は95%以上と予後がいい。チャンスをみすみす逃してしまう患者さんがいるのは、医療者として残念です」
「手術が不可能」というのは、がんの転移が見られる、腹膜内にがんが散らばった腹膜播種がある、といった状態で、がんをすべて取り除くことができない。抗がん剤などの治療が必要になり、基本的に「完治」を目指せる可能性が下がる。
早期発見のために、必ず押さえておきたいのが「不正出血があったらすぐに産婦人科で検査を」ということだ。
「閉経後は不正出血をすることがありませんし、閉経前でも月経時以外に不正出血があれば、何らかの異常を疑うべき。不正出血の段階であれば、子宮体がんは早期発見の可能性が高い」