薄毛や抜け毛は「ゴースト血管」が原因 改善のポイントは

公開日: 更新日:

「ゴースト血管化すると、体の末端への血の巡りや新陳代謝が悪くなり、末端の細胞まで酸素や栄養を届け、老廃物を回収するという働きができなくなります。毛細血管から血液成分が漏れやすくなり、慢性的な炎症状態にもなる。そのため、見た目も老いが目立つようになり、内臓機能が低下して不調が生じるのです」

■ながら運動で血流を上げる

 もし該当するようなら、対策だ。血管のゴースト化を防ぐには、「血管力」を上げること。

 そのためには、①血液の質を上げる②どう食べるか③血管をしなやかにする④自律神経のバランスを保つ⑤血流をアップする⑥下半身を鍛えて血流を上げる⑦血管に刺激を与える⑧ぐっすり眠って血管を修復する⑨「Tie2(タイツー)」を活性化する――が必要だという。

「タイツーとは血管内皮細胞に発現する分子です。毛細血管の壁細胞からはアンジオポエチン1という分子が分泌されていて、これがタイツーを活性化させ、血管内皮細胞同士の接着を誘導し、血管力を上げる。ところが加齢とともにアンジオポエチン1が分泌されにくくなり、さらに高血糖による酸化ストレスなどでタイツーが活性化されなくなる。それがゴースト血管を招くのです。アンジオポエチン1と同じ働きをする物質を摂取して、タイツーを活性化させれば、ゴースト血管の改善が期待できる」

■関連キーワード

最新の健康記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  2. 2
    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

  1. 6
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  2. 7
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  3. 8
    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

  4. 9
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 10
    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見