「赤ちゃんは元気です」と言われ安堵…岡田薫さん語る卵巣茎捻転
すぐに尿管がつながれ、点滴をされ、MRI撮影などの検査の結果、「卵巣茎捻転」と診断されました。卵巣が大きく腫れて、卵巣と子宮をつなぐ管がねじれてしまい血流が止まって激痛が走るというものです。
運ばれてから4時間後には手術になりました。しかも全身麻酔ではなく下半身麻酔の開腹手術。それが赤ちゃんにとって一番負担が少ない方法とのことでした。
下半身麻酔なので意識はしっかりあり、手術の音、先生たちの会話、私と赤ちゃんの心音などが全部聞こえるというなんとも怖い状況でした。90分の手術時間がとっても長く感じました。
お腹の傷は20センチぐらいでしょうか。2週間ほどの入院でした。最初の5日間は3時間ごとに赤ちゃんの様子をチェックするため、MFICU(母体胎児集中治療室)に入りました。生きているのか、弱ってやしないか、そりゃもう心配が尽きることはありませんでした。
■1カ月後には切迫流産に
その後、無事に退院できました。でも、その1カ月後に今度は「切迫流産」になってしまったのです。自覚症状はゼロでした。たまたま妊娠5カ月で安定期に入ったので、マタニティーエアロビクスでもしようと思い、のんきに先生にその許可をもらおうとしたら、検査で子宮と膣の間の長さが、通常5~6センチのところ5ミリしかないことが分かったんです。要するに「もう出る寸前」。あと2週間遅かったら、破水して流産してしまったかもしれない状態でした。