【目】急増中スマホ老眼を予防 10分に1度は遠くを見るべし
「内斜位」は、普段は両方の目が真っすぐ前を向いているが、何かで片方の目を覆うと、覆われた方の目が内側に寄る。
「外斜位」は、何かで片方の目を覆うと、覆われた方の目が外側にそれることをいう。
人は物を見るとき、眼球を内側に向ける「内直筋」や外側に向ける「外直筋」などの筋肉を使って、左右の目のピントを合わせている。近くを見るときは両方の目を内側に寄せて「寄り目」になる。スマホを見るときもこの状態だ。しかし、スマホ操作で長時間寄り目を続けていると、内直筋が凝り固まってしまう。すると、視線をスマホから離して遠くを見たときに、片方の目の寄り目が戻らず、両目の視線が一致しないため、物が二重に見える症状が出るのだ。
「外斜位の人の場合は、目を寄せるのがつらいので、無意識にスマホを片目で見てしまいます。それで視線を遠くに向けたとき、外斜位の方の目を正面に寄せられなくなるために複視が起こるのです。いずれにしてもスマホが手放せない人で、急に複視を自覚したら、受診した方がいい」
斜位は眼科の検査で調べることができる。複視の症状は、特殊なレンズを使ったメガネによる「プリズム矯正」が可能という。