【目】急増中スマホ老眼を予防 10分に1度は遠くを見るべし
急性内斜視を防ぐには、スマホ画面を目から30センチ以上離すこと。10分に1回は、自分のピントの合うギリギリの遠方を1~2秒見ること。それと斜位のある人は、人さし指を目の前に立て、左右に動かして、それを眼球だけで追う“目のストレッチ”も有効という。
■デスクは壁に向かって配置してはダメ
スマホや携帯ゲームによる目への弊害は他にもある。目のピントを合わせる機能が、40代半ば相当にまで低下している中高生が増加中という。
「いわゆる『スマホ老眼』ですが、これは近視があるのにメガネをかけないで目に画面を近づけて操作していることで起こります。脳の目のピントをコントロールする条件反射がマヒして働かず、日常生活の遠近のピントが合わなくなるのです」
適切なメガネ矯正で、どうにか頑張れば、8割くらいの子供は元に戻るが、2割くらいの子供は授業時の黒板とノート(手元)のピント調節が難しく、遠近両用メガネが必要になるという。予防は急性内斜視の対策と同じ。きちんとメガネをかけて、目を画面から離して操作することが大切になる。スマホによる目の障害は、「スマホ依存」とも密接に関係している。場合によっては依存症治療(精神神経科)が優先されることもあるという。