注目されている「認知症カフェ」の有効活用術
こうした場で認知症の人同士が会話を交わしたり、家族同士が悩みを打ち明け合ったり、自宅介護の知恵を教え合ったりすることも可能だ。認知症の人にとっては、ある意味で「認知症仲間」として本音でコミュニケーションができるし、気晴らしにもなる。家族もまた同様に「介護仲間」として交流することで有益な情報を得る機会になり得るし、同じ悩みを共有することで心理的負担の軽減も図れる。
冒頭で紹介したように、認知症の高齢者が家族と機嫌よく過ごす時間はもちろんだが、「認知症カフェ」のような場での地域の人との交流を通じて脳を刺激することも、認知症の進行を抑えるためには有効だ。「認知症カフェ」の情報は各地にある「地域包括支援センター」に問い合わせてみるのがいい。認知症の本人にとっても、家族にとってもいい出会いの場になるかもしれない。