ケトジェニック・ダイエットが認知症リスクを下げる?
アメリカでいま大人気なのが「ケトジェニック・ダイエット」。これは食事の総カロリーを脂肪80%、炭水化物5%の状態にするもの。
「一般的な食事は脂肪30%、炭水化物55%と言われているので、炭水化物の割合が非常に少ない。高脂質の状態で炭水化物が不足することで肝臓がケトン体という物質を生成し、それにより体がケトン状態になり、脂肪が燃焼してエネルギーに変わる、つまり脂肪を燃やして痩せるという仕組みです」(米在住ジャーナリストのシェリーめぐみさん)
さらに最近は、このケトジェニック・ダイエットが認知機能の低下に歯止めをかけるという報告もあるという。
科学雑誌「サイエンティフィック・レポート」に掲載されたケンタッキー大学の報告によれば、ケトジェニック・ダイエットを16週続けたネズミは、普通の食事を同期間続けたネズミより脳の血流が改善され、血糖値が下がり、体重も減少。
「神経血管の機能が高まり、健康な認知機能を助けていると結論付けられました。さらに、ケトジェニック・ダイエットは、アルツハイマー型認知症と関係していると見られるタンパク質ベータ・アミロイドのクリアランス機能を高めるとも推測されています」(シェリー氏)
もちろん、ケトジェニック・ダイエットに対して反対の専門家も多い。あなたはどう考える?