脳<上>ストレスから守るセロトニンを増やす3つの習慣
セロトニンを増やすには、その原料となる食事(栄養素)にも気を配った方がいい。セロトニンは必須アミノ酸の一種の「トリプトファン」から作られる。体内では合成されにくいので、食事内容が悪いとセロトニンの分泌にも影響するのだ。
ただし、トリプトファンだけでなく、セロトニンの合成に必要な「ビタミンB6」、セロトニン神経の働きを活発にする「炭水化物」も取ることが大切になる。
■トリプトファン含む食材
大豆製品、乳製品、鶏卵、魚卵、ゴマ、ナッツ、鰹節、アボカド、バナナなど。
■ビタミンB6を含む食材
魚類(サケ、サンマ、イワシ、マグロ、カツオ、サバなど)、バナナ、ニンニク、ショウガ、玄米、大豆など。
■炭水化物を含む食材
ご飯、麺類、パン類、イモ類、果物など。
「食事は栄養摂取だけでなく、リズム運動にもなります。だから朝食を抜いたりせず、3食欠かさず食べましょう。ガムを20分間噛んで血中のセロトニン濃度の変化を調べた研究では、噛む直前に比べて噛んだ直後は8%の上昇が見られ、30分後でも7%の上昇を維持していました」
ウオーキングなど体を動かすリズム運動をする時間がない人は、食事以外の時間にガムを20分程度噛むといい。
そのときも噛むことに集中して、リズミカルに噛むことがポイントになるという。