首・肩<下>肩こり改善に必要な肩甲骨チェックと5つの体操
肩がこると、首をぐるぐると回したくなる。しかし、それはやってはいけない。気持ちよく感じるかもしれないが、かえって逆効果になる。
東京医科大学病院・整形外科の遠藤健司准教授が言う。
「肩こりに悩む人は、多かれ少なかれ首に負担がかかっています。その状態で首をぐるぐる回したりすれば、首の関節や神経を傷つけてしまう危険性があります。それがまた強い痛みやこりを生み出す原因となり、かえって首周辺の筋肉を緊張させ、いっそう硬くこわばらせてしまう恐れがあるのです」
肩こりの原因は、首から肩、背中の表層を幅広くカバーしている「僧帽筋」の緊張による血行不良。
この筋肉の緊張をほぐすには、首をぐるぐる回しても意味がない。回すのは首ではなく肩の方。肩こりの解消には、背中の肩の部分に付いている「肩甲骨」をたくさん動かしてあげることがポイントになるという。
■肩甲骨の動きは寝違えや腰痛に直結
肩甲骨の動きが悪い(硬い)と、僧帽筋が緊張して肩こりを引き起こす。自分の肩甲骨の健康状態はどうか、「肩甲骨チェック」をやってみるといいだろう。やり方はこうだ。