副腎<下>カンジダ菌増殖による「リーキーガット」は怖い
内分泌器である「副腎」は、主にストレスに対処する働きを持つ「コルチゾール」などのホルモンを分泌している。
ストレスには、「精神的なもの」「肉体的なもの」「環境的なもの」があり、いずれも人間の体に炎症を起こし、健康にダメージを与えようとする。
それに対してコルチゾールは、ストレスによる炎症を抑える手段として血糖値や血圧などをコントロールしたり、免疫機能や神経系を調節したりして、体へのダメージを防ぐ役割をしている。
戦うストレス要素が多過ぎると、副腎は必死にコルチゾールを分泌しようと働きっぱなしになってしまう。
副腎が疲弊(副腎疲労の状態)するとストレスに対抗できず、体への悪影響から、慢性的な疲労感やうつなど、さまざまな症状が出てくるのだ。
副腎が疲弊してしまう原因のひとつには、肉体的ストレスとなる「腸のトラブル」が大きく関係している。副腎疲労に詳しい「スクエアクリニック」(川崎市幸区)の本間良子院長が言う。