ふきのピリ辛みそ炒め 高血圧や糖尿病予防に効果大
食物繊維やミネラルが豊富
以前から考えていたことなのですが、私が淡路島に移住した大きな理由のひとつは、環境を汚染しない、持続可能な循環型のライフスタイルを送るためにということでした。
江戸時代は「ゴミがなかった時代」といわれています。農業においては、人間や動物が排泄したものは堆肥として使用し、土に還元していました。そうした循環という考え方は日本の衣食住すべての基盤にありました。藍染めもそのひとつです。
先日、淡路島で無農薬の藍から自ら育てて藍染め工房をしている職人さんと出会い、一緒に藍の定植を行ってきました。
江戸時代から続く伝統的な藍染めは、灰汁発酵建と呼ばれ、藍の葉を発酵させて染料のもとを作り、さらに藍がめの中で灰汁やフスマなどとともに発酵させ、その液の中で何度も染めるという手間暇がかかる技法です。古来からのこの藍染めは化学染料と違い、川や海を汚さず、魚などの生きものや微生物と共存することができる染料です。
毎日食べるものや身に着けるものがどこからどのようにできて、そして自分から離れた後どうなっていくのか、そういう身近なことからひとつずつ自分で考えて選んでいくこと。一人一人が今すぐにできる、自然環境の保護活動の一歩だと思っています。
さて、今回の腸活みそレシピは「ふきのピリ辛みそ炒め」です。
砂糖ではなく、白みそを使って甘さをプラスしました。
ふきは日本原産の山菜で昔から常備菜としてよく用いられています。アク抜きも意外と簡単で、塩をふって板ずりした後、熱湯で3分茹でて、冷水で冷やしたら皮をむいて、そのまま一晩水につけておくだけ。
下処理さえ行っておけば、みそ汁やサラダ、炒め物といろいろな調理法が楽しめます。
ふきは食物繊維が豊富でカリウムなどのミネラルも含まれ、高血圧や糖尿病予防の効果が期待できます。
また、苦味や香りの成分は抗酸化作用のあるポリフェノールによるもので、アンチエイジングにもおすすめの食材です。この季節ならではの春の味をぜひお楽しみください。
《材料(2人分)》
ふき(下処理したもの) 180グラム
豆板醤 小さじ2分の1
白みそ 大さじ1
酒 大さじ2
油揚げ 1枚
ごま油 小さじ2
《作り方》
(1)下処理をしたふきを5センチ大に切る。油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、短冊に切っておく。ボウルに豆板醤と白みそ、酒を合わせておく。
(2)フライパンにごま油をいれて、①の油揚げとふきをさっと炒める。
(3)合わせておいた調味料を②に加え、全体に回しかけてさっと混ぜて出来上がり。