「治療には納得、でも通院が苦痛…」大腸がん患者の胸の内
3年前、健診で便潜血反応が陽性となり、S大学病院消化器外科を受診して大腸がんが見つかったこと。Y准教授が手術を担当してくれたが、実際の執刀医は研修医であったこと。ステージは3期で、周りのリンパ節に転移があったこと。病理検査でras遺伝子は野生型ではなかったこと。手術後に再発予防の抗がん剤治療を行ったこと。CT検査で再発が分かり、抗がん剤治療を再開したこと。さらに肝転移が分かって、薬を変えたこと……。
そしてこんな胸の内を明かされました。
「治療内容については、ガイドラインを見ても標準治療で納得しています。でも、通院するのがとても苦痛になりました。たくさんの患者が次から次へとやってきて、診察時間は2、3分です。ベルトコンベヤーに乗せられている気持ちです。みんなガマンしているのだから、自分の体のことなのだから、私もわがままを言ってはいけない……それは分かっています。でも病院に行く2、3日前になると憂鬱になって、それがここのところひどいのです」
■担当医との会話がほとんどないのでは