唾液による新型コロナPCR検査 受ける側が注意すべきこと
「プライベートケア東京」(東京・新宿)の尾上泰彦院長が言う。
■食後2時間以上経ってから
「鼻咽頭や喀痰の方が唾液よりもウイルス量が多いといわれています。そのため、今回の唾液検査も比較的ウイルス排出量の多い、“発症から9日以内”と限定されています。加えて、検査を受ける側がしっかりしていないと正しい結果が得られない恐れもあります。例えば、検査の直前に食事をしたり、水を飲んだり、口臭が気になるからと洗口剤をつかったり、ガムを噛んだりすると、口腔内のウイルスの量が減ってしまい、検査の精度が低くなってしまう恐れがあります」
実は尾上院長は性感染症の専門医。性感染症の診療現場では、クラミジアや梅毒などの性感染症の感染の有無を調べるために、10年以上前から咽頭や唾液によるPCR検査を行ってきたという。そこで検査を受ける側の行動で検査の精度が変わることを数多く経験してきたという。PCR検査は現在の健康状態を診るために行うもの。正しい結果を得たければ、変な見栄など考えず、ありのままの自分をみせることだ。