心臓・血管の専門医が解説 夏の正しい「塩分」の取り方

公開日: 更新日:

「特に高血圧の人は塩分の量を抑えることを意識する必要があります。そうしないとやがて血管を傷めて、心臓や脳の病気を引き起こすことにつながっていきます」

 塩分の量に配慮しつつ、夏場は脱水症状に気をつけたい。

「脱水状態になると、血液を構成する血漿成分(水、電解質、アルブミンなど)と血球成分(赤血球、血小板、白血球など)のバランスが崩れ、血液がドロドロになって、血栓ができやすくなります。血栓が心臓や脳の血管を詰まらせると、急性心筋梗塞脳梗塞などの大きな病気になります」

 脱水症状のメカニズムには塩分不足が関与している。そのため、脱水防止にはとにかく塩分補給に頼るという考えが生じやすい。しかし、前述した理由から、それは誤解だ。脱水症状の予防には「塩分に頼るのではなく、水分を取り、食事で塩分以外のミネラルを補給することが大切」と山下所長は強調する。

 スポーツ選手、屋外での作業従事者を除き、また急に大量の汗をかいたとき以外は、夏季でも、塩分を多めに取る必要はないそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末