起床時の頭痛とだるさ、日中の眠気は「小顔」に原因あり
SASと2型糖尿病の関連性のメカニズムは詳しくは解明されていません。しかし、SASによる間欠的低酸素血症(低酸素状態と正常な酸素状態が繰り返される)と、無呼吸状態から呼吸が再開するときの脳の覚醒反応が繰り返されることで、交感神経の亢進やインスリン抵抗性の悪化につながって、糖尿病の発症リスクが高くなると考えられています。
SASの重症度が上がるほど糖尿病を合併する割合は高く、女性が診断を受けた「中等症(無呼吸、低呼吸指数15以上)」では14・7%が糖尿病を合併しており、年齢、性別、ウエスト回りで補正しても、SASを合併していると糖尿病の発症リスクが1・62倍という報告があります。
前回のこの欄でもご紹介したように、睡眠と糖尿病・高血圧などの生活習慣病は相互関係にあります。日中の眠気が強い場合、肥満でなくてもSASの可能性も考えた方がいいでしょう。いびきを録音するアプリもあるので、ひとり暮らしなら、それを利用してまずチェックするのも手ですね。