網膜円孔・網膜裂孔<3>レーザー照射で後頭部に軽い痛みが
レーザー治療の時間は約10分と短い。終了後、担当医師に高野さんは、
「思った以上に痛みは感じませんでした」
と、感想を述べた。すると担当医は、「空いた穴の大きさにで、レーザーの強度を変えます。高野さんはまだ小さかったために、弱いレーザーを当てました。レーザーが強いと、少し痛みが生じます」
レーザーの治療によって、約90~97%の確率で、網膜剥離の発生を予防することが可能だという。
だが、先の承諾書にはこうも記されていた。
「症例によっては、網膜円孔・裂孔に対してレーザー治療を行っても網膜剥離が発生することがあり、その場合は手術が必要になることがあります。ごくまれにレーザー治療後に白内障が進んだり、眼底出血、などが起こることがあります」
術後、高野さんは、経過観察として1週間後の診察を告げられた。
この日は手術料金(網膜光凝固術)を含む総額が、15,680円(2割負担)である。