仕事ができなくなっちゃう…声優の森川智之さん喘息を語る

公開日: 更新日:

 とはいえ、やはり気管支が腫れたり風邪をひきやすい体質ではありました。それでも、若くて体力があるうちは何事もなかったのに、40歳に差し掛かる頃になっていよいよ持ちこたえられなくなったんでしょうね。落ちる体力と反比例するように、仕事量がピークに達していたのでなおさらです。

 風邪ぎみの症状から咳が止まらなくなり、病院で処方してもらった風邪薬でも治まらなくなりました。ベッドで横になると跳びはねるくらい咳き込むようになり、ゼイゼイヒューヒュー言いながら病院に行ったら、「喘息です」と言われたのです。

 病名を告げられたときは、「この仕事できなくなっちゃうな」と思いました。僕の中では喘息は重い病気だというイメージがありましたし、喉を酷使する仕事ですから炎症を起こしやすい。アフレコ中はかすかな咳払いも許されない。演技の咳が引き金になって、咳が止まらなくなってしまうかもしれない……などと悪いことばかり考えてしまいました。

 でも幸い、発作は大抵夜に起こるので、現場で迷惑をかけることはありませんでした。そんなある日、とある声優の先輩が「俺も喘息なんだよ」と、休憩中の雑談で話していたんです。いろいろ聞いてみると、声優界にも喘息の方が何人かいることが分かり、「それなら隠すことないな」と肩の荷が下りました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット