仕事ができなくなっちゃう…声優の森川智之さん喘息を語る

公開日: 更新日:

 とはいえ、やはり気管支が腫れたり風邪をひきやすい体質ではありました。それでも、若くて体力があるうちは何事もなかったのに、40歳に差し掛かる頃になっていよいよ持ちこたえられなくなったんでしょうね。落ちる体力と反比例するように、仕事量がピークに達していたのでなおさらです。

 風邪ぎみの症状から咳が止まらなくなり、病院で処方してもらった風邪薬でも治まらなくなりました。ベッドで横になると跳びはねるくらい咳き込むようになり、ゼイゼイヒューヒュー言いながら病院に行ったら、「喘息です」と言われたのです。

 病名を告げられたときは、「この仕事できなくなっちゃうな」と思いました。僕の中では喘息は重い病気だというイメージがありましたし、喉を酷使する仕事ですから炎症を起こしやすい。アフレコ中はかすかな咳払いも許されない。演技の咳が引き金になって、咳が止まらなくなってしまうかもしれない……などと悪いことばかり考えてしまいました。

 でも幸い、発作は大抵夜に起こるので、現場で迷惑をかけることはありませんでした。そんなある日、とある声優の先輩が「俺も喘息なんだよ」と、休憩中の雑談で話していたんです。いろいろ聞いてみると、声優界にも喘息の方が何人かいることが分かり、「それなら隠すことないな」と肩の荷が下りました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで