【ノロウイルス】アルコール消毒では不十分 流水手洗いが重要
前回お話ししたように、ノロウイルスの感染経路には接触による2次感染もあります。アルコールでは不十分となると、どのように対応すればよいのでしょうか。私は流水による手洗いを併用することも大切ではないかと考えています。
流水手洗いは、手指に付着した細菌やウイルスを物理的にかなり洗い流せることが知られています。食事前やトイレから出た後、特に身近に嘔吐や下痢の人が出てしまった場合などには、流水手洗いを行ってからアルコールによる手指消毒を行うとよいと考えます。最近は、pHを酸性にすることでエンベロープを持たないウイルスにも有効性を高めたアルコール製剤なども販売されているので、活用されるのもよいでしょう。
次回は、実際にご自宅などが汚染された際の嘔吐物の処理方法について説明します。