著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

クスリは正しいタイミングで飲まないと効果が十分に発揮されない

公開日: 更新日:

 病院を受診して薬局でクスリをもらうと、薬袋や説明書には必ず「飲み方」が記載されています。クスリの飲み方のことを「用法」といいます。もちろん飲み薬以外にも用法はありますが、今回は飲み薬の用法、特に「食後」「食直後」「食前」「食直前」「食間」といった食事に関連したものについてお話しします。

 ほとんどの方は「食後」に飲むクスリを“ごちそうさまのすぐ後”に服用しているのではないでしょうか。じつはそれは「食直後」の飲み方で、「食後」とは【食事終了20~30分後まで】をいいます。「食前」は【食事開始20~30分前】です。

 では、「食後」のクスリを「食直後」に服用してはいけないのかと言われると、問題はありません。「食後」の意味を正確にいうと【食事終了直後から20~30分後まで】になりますし、そのほうが飲み忘れもしにくいという方も多いでしょう。

 しかしその逆、「食直後」のクスリを「食後」に飲むのはダメです。たいていの「食直後」のクスリは、食事中に含まれる何らかの成分が体内に入るのを抑えることを目的としています。そのため、食事終了20~30分後=食後に服用してしまうと、クスリの効果が十分に得られなくなってしまうのです。

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