「死ねない時代」における医療との向き合い方 3つの心構え

公開日: 更新日:

 つまり、そう遠くない将来に「延命する治療法が存在しても、その質を含めて患者自身がどこかで治療を諦めざるを得ない時代、死を選択する時代が来る」ということだ。

■最新情報にアクセスする手段を持っておく

「私はそれに備えて中高年は3つの心構えが必要だと思います。1つ目は、日常的に最新の医療情報を得るよう努力をすることです。ネットには新しい情報と古い情報が混在しており、人によってはかなり古い医療情報しか持ち合わせていない人もいます。その状態でどの治療法を諦めるか、決断できません。最新の薬や手術だけでなく、食事運動について最新情報にアクセスできる手段を持つ必要があります」

 例えば、かかりつけの医師、歯科医師、薬剤師だけでなく栄養士や運動に詳しい人、眼鏡屋さんらと定期的に交流することが大切になる。

 2つ目は治療法について自身の意思をあらかじめ第三者に伝えておくことだ。

「医療技術が進むということは、延命技術も進むということです。先ほど述べたように黙っていれば延命が続く。それはどこかで残された家族を苦しめることになりかねません。自分はどこまでの治療を望む、望まないかを記したACP(アドバンス・ケア・プランニング)シートなどを準備しておくことも大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情