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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

がんと闘うための4つの最新データ 医療情報学教授が分析

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膵臓、肺のがんはまだ怖い

 がんの死亡数、罹患数(新規がん患者数)の実数は、図のようになっている。いずれも2021年になっているが、この種の統計は1~2年遅れて公表されるのが普通である。「予測数」というのは、まだ数字が確定していない、概数という意味である。2021年にがんで亡くなった人は男女合わせて37万8600人、罹患数は合計100万9800人だった。

 死亡数を見ると、男性では、肺・大腸・胃・膵臓・肝臓で全死亡数の64%を占める。女性では大腸・肺・膵臓・乳房・胃の順で、これだけで61%である。

 とくに膵臓がん、肝臓がんは予後が悪いことが知られている。膵臓がんの5年(相対)生存率はステージⅠでも53.4%に過ぎず、肝臓がんも63%である。ステージが上がれば、もっと下がるのは言うまでもない。ステージⅣで見つかった場合、5年生存率は膵臓がんで1.5%、肝臓がんで4.5%である。

 罹患数については、男性では前立腺がんがトップに立っている。ところが死亡数で見ると6位にとどまっている。前立腺がんは進行が遅く、ステージⅠ~Ⅲであれば、5年相対生存率は100%である。実は10年生存率でも100%で、そのため見つかっても治療せず、経過観察となる場合が多い。とくに高齢者では、がんの進行より寿命のほうが早い場合もある。

 肺がんの罹患数は、男性で4位、女性で3位だが、死亡数では男性でダントツ、女性でも2位になっている。肺がんは小細胞肺がんと、非小細胞肺がんに分かれている。とくに小細胞肺がんの予後が悪い。ステージⅠでも5年相対生存率は48%に過ぎず、ステージⅣではわずか2%である。非小細胞肺がんも、大腸がんなどと比べるとかなり予後が悪い。肺がんで助かりたかったら、早期発見するしかない。

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