著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

自宅での療養だから好きなものを好きなように食べられる

公開日: 更新日:

 診療のたびに出てくるのは、食べ物に関する質問や会話です。

「甘くない流動食みたいなものはありますか? 甘いものが苦手で」「今日は小さなおにぎりを1つだけで、昨夜も食べられなかった」「昨日はピザを食べたいと娘が言っていたんですよ」

 その都度私は、「食べられるものなら、何を食べてもいいですよ」「量を食べるとお腹がすぐにいっぱいになってしまうから、唐揚げ1個を食べるとか、アイスクリームを食べるとか。ジュースを寒天で固めるのもいいですね」などとお話しします。

 好きな料理の話をしていると、お顔もリラックスした顔になりますし、笑いもこぼれます。会話だけ聞いていると、末期がんの患者さんとそのご家族の会話とは思えないほど明るいのです。

 しかし、決して予後がいいとは言えない状況です。患者さんにお母さまの手料理を目いっぱい味わって欲しい。そう願うばかりです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ