自力で歩いての通院が「病気に打ち勝つ気概」の確認になっていたが…
「今後はこの自宅に1人で住む予定ですか?」(私)
「今のところは決めてないですけど体調とかで決めていこうかなと。40年以上会っていない子供がいるけど、向こうの生活もあるわけだしね」(患者)
「今後はお子さまと連絡をとってという感じですかね」(私)
「向こうに拒否されたら無理ですけどね」(患者)
当初は身寄りがいないとおっしゃっていましたが、長らく会っていなかった息子の連絡先が分かったことを教えていただきました。
患者さんがご自身の病気と向き合おうとすると、どうしても人生と向き合うことになる。そんなお手伝いを患者さんに寄り添いながら行うのも在宅医療の役割だと考えています。