在宅医療で急に悪くなったらと心配…どこに連絡したらいいのか
在宅医療をめぐる環境も日々変化しています。中でも一番の変化といえば、病院側の在宅医療に対する認識といえるかもしれません。
在宅医療が患者さんにとって、信頼に足りる医療機関なのか? かつては病院側も、疑心暗鬼だったように思います。しかし現在では、在宅医療に理解と信頼を寄せてもらえるようになりました。私たち診療所が発足した当初、病院や訪問看護の事業者さんからの紹介は年間数件ほどだったのが、年々増加。いまや3桁に迫ろうかという勢いです。
患者さんやそのご家族側の在宅医療に対する認識も確実に変わってきており、偏見や誤解が少しずつ解けつつあると感じています。
一般的に入院する患者さんが退院をする場合、その退院の日時などの調整は、病院内の「看護相談室」や「退院支援センター」という部署などが行っています。これらの部署が、退院後の在宅医療のクリニックや訪問看護ステーションなどをどこにするのかまでも決める場合が多くあります。
その際には患者さんの要望やリクエストをより一歩踏み込んで聞き、患者さんのパーソナリティーに合った診療所を選定しようと努める、いわばコーディネーター的な役割も担うようになっているわけです。