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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

時には病院で検査を受けながら、日常は自宅で過ごすケースも

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 在宅医療を始められる患者さんの中には、一時的に入院するレスパイト入院とは別に、大がかりな検査のための通院も並行して行う方もいらっしゃいます。

 その場合でも、もちろん私たちはその患者さんの事情に合わせ、できるだけきめ細かくサポートさせていただきます。それができるのも、ひとえにさまざまなスタッフがチームとなって対処しているからです。当院ではそんなチームをラインと呼んでいます。

 ラインには、看護師や言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、救命救急士、管理栄養士や車の運転ができるバックオフィスの要員といったさまざまなスタッフが携わっており、それらを私たちは「診療パートナー」と呼んでいます。そしてその診療パートナーを、患者さんの療養の状況に、柔軟にパズルのように組み合わせることにより初めて自宅における患者さんのQOLの維持向上を図ることができると考えています。

 奥さまと2人暮らしの、要介護2の75歳になる男性。高血圧と高脂血症からアテローム血栓性脳梗塞を起こし、右足に障害があります。アテローム血栓性脳梗塞は、脳血管内にコレステロールなどの塊ができて血流が悪化し、そこに血栓ができて血管が閉塞する病気です。

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