「マスク新指針」でコロナ感染は防げるのか? 3月半ばから個人判断
そもそも換気とは「室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替えること」を意味し、「室内の汚れた空気」とは、二酸化炭素、一酸化炭素、ハウスダスト、細菌、ウイルスなどを指す。多くの人は換気というと換気扇を回す、窓などを開けて、自然と空気が入れ替わることをイメージしがちだ。
「忘れてならないのはエアロゾルは、ウイルスを含んだ水分だから重いということです。二酸化炭素などは窓を開けるだけでも室内から追い出せるかもしれません。しかし、重いエアロゾルそれだけでは動かない可能性がある。ですからサーキュレーターなどを使って強制的に空気の流れをつくって拡散し濃度を薄めつつ追い出してやらないといけません。そのことを医療関係者ですら認識していないことが問題なのです」
■屋外バーベキューで集団感染が発生した例も忘れずに
マスク着用の場面についても問題があるという。
「タクシー内ではマスクを外していい、という言い方ではダメだと思います。新型コロナ対策は感染経路が似ている結核対策と同じで、基本は風上に立つ人が安全です。ですから、運転手さんの足元から車の後部に向かって送風するようにして空気の流れをつくり、後部座席の窓を少しだけ開けておくことが大切だと思います」