著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

人口の4割が肥満症のアメリカ人が糖尿病薬「オゼンピック」に殺到した理由

公開日: 更新日:

 糖尿病の薬オゼンピックに痩せる効果があることが知られるようになり、突然スポットライトが当たっています。背景にはアメリカの深刻な肥満問題があります。

 オゼンピックはノボノルディスク社が販売している2型糖尿病治療薬の商品名で、セマグルチドが正式名称。週1回の注射でインシュリンの分泌を高め、代謝をよくすることができます。食欲を抑える働きもあるため、肥満症の薬としても認可されていますが、それほど知られていませんでした。

 ところが「オゼンピックに痩せる効果がある!」というTikTokの投稿がバイラル化したために多くの人が殺到、品薄になり糖尿病患者が困惑しているというニュースまで出ました。

 その背景には、年々悪化するアメリカの肥満事情があります。

 現在人口の7割以上が「太り過ぎ」のカテゴリーに入りますが、中でもボディマス30以上の肥満症が4割もいるのです。その数は2000年には3割だったのが、10年間で激増したこともわかっています。

 心臓疾患や糖尿病などあらゆる成人病の原因としても深刻視される肥満症を、どう解決するのか?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由