【山椒】「脾」の代謝を高め冷えによるお腹のトラブルを改善
中医学においても、胃のトラブルはさまざまな要因から引き起こされるため、タイプ別の対策が必要とされています。
胃の冷えによる不調の場合は、冷えると痛み、温めるとラクになる、むくみがある、お腹がすくと胃が痛くなる、舌のふちにギザギザした歯の痕がある、といった特徴が見られます。生ものや冷たいものを取り過ぎたときに起きやすく、とくにもともと消化機能をつかさどる臓器「脾」の働きが弱い人に多く現れる傾向があります。
改善のためには、胃を温める食材を取り入れることが大切です。
おすすめは山椒。胃や脾の代謝を高めて、温める優れた作用があり、冷えによる胃痛、お腹の痛み、食欲不振、下痢に威力を発揮します。また、吐き気や胸がつかえたような感じがするときにも役に立ち、水分代謝をアップしてむくみを改善する働きにも優れています。
山椒というと、かば焼きのイメージが強いかもしれませんが、焼いた肉や煮魚、炒めものに振っても香りよくスパイシーになり、おいしくいただけます。
山椒の冷えによる胃の不調を改善する効果を高めるには、同様の効能があるニンニクを組み合わせるとよいでしょう。また、胃のトラブル全般の改善に役立つキャベツをプラスするとより効果が高まります。