【ゆり根】「心」の働きをアップしてメンタルを整える効果絶大
寒さが一段と募ってきて、最近なんだか元気が出ない。疲れやすくていつも不安な気分……。心配や不安感が過度になりすぎる、体調もすぐれないという場合、「不安障害」かもしれません。
不安障害(全般性不安障害)とは、家族、生活環境、仕事など多くのことに関して過度な心配や、不安を抱く状態が長期間持続する疾患です。不眠、物事に集中できない、落ち着きがない、緊張感といった精神的症状も見られます。頭痛、肩こり、下痢、体のこわばり、疲れやすい、発汗、体の震えなど身体的な症状を伴うケースも少なくありません。
シニアは体の不調や病気によって、生活が制限されることが多くなりがち。また、定年、引退といったライフステージの変化、近親者や知人の死、収入が減るといった経済的問題から、不安を感じやすい状況にあります。加えて加齢による脳の衰えも災いして、不安障害になりやすいのです。
生涯現役、日々を楽しく快適に過ごすために、食養生でメンタルを整えましょう。
中医学では不安感は、精神活動をつかさどる臓器「心」の弱りから引き起こされると考えます。心の働きが低下すると不安、落ち込みやすい、うつ、無気力といった症状が現れるのです。不眠も心の弱りが原因ですし、非現実的な夢をあれこれ見る場合も同様です。