舌がんの切らない治療「選択的動注併用放射線療法」 体験したシェフに聞いた

公開日: 更新日:

 妻とともに慌てて「切らずに済む治療法」をインターネットで探しました。そうやって出会ったのが不破信和先生です。当時先生が勤務していた伊勢赤十字病院(三重県)へすぐ飛び、「選択的動注併用放射線療法」の説明を受けました。主治医からは重篤な副作用があると聞いていましたが、不破先生はそれをクリアする方法を見いだしており、検査後「僕なら治せる」と言ってくれた。待合室で、九州中央病院へ手術を断る電話をしました。

 入院期間は約3カ月。私のがんは舌に1カ所、頚部リンパ節への転移が2カ所で、目に見えていないがんが全身にある可能性も否定できない状態。全身抗がん剤の副作用はキツかった。フラフラでまっすぐ歩けない。動注療法は回数を重ねるにつれ体の負担が重くなり、口の中全部に口内炎ができたようで水を飲んでも痛いほどでした。

 がんが消えている──。そう不破先生の言葉をもらって退院。2カ月に1回、3カ月に1回、半年に1回と徐々に間隔を空けての定期検診で、最後の診断は今年3月。この時点で、次は来年(24年)と言われました。よく聞かれるのですが、退院以降は、定期検診のみで、薬の服用など一切ありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」