「自宅看取り」が注目されているが…人はどこで亡くなるのか 80歳以上では「病院」が増加

公開日: 更新日:

 住み慣れたわが家で最期を迎えたい。そう願う人は多いが、実際はどうなのか?

 厚労省が公表している2022年人口動態統計(確定版)によると、この年に亡くなったのは156万9050人。このうち、施設内で死亡したのは126万7346人で、その内訳は病院101万1326人、診療所2万1699人、介護医療院・介護老人保健施設6万1594人(うち介護医療院1万5901人)、老人ホーム17万2727人だった。

 一方、施設外で亡くなった人は30万1704人で、自宅27万3265人、その他2万8439人となっている。自宅で亡くなった人は総死亡の17.4%を占める。自宅で亡くなった人数と割合を年齢別で見ると、65~79歳で亡くなった38万235人のうち自宅で亡くなったのは8万3718人で22%。80歳以上で亡くなった105万9365人のうち自宅で亡くなったのは15万5564人で14.2%だった。男女別で見ると、男性の方が女性よりも自宅で亡くなる割合は高かった。

 ちなみに、20年前の2002年に自宅で亡くなった人は総死亡の17.6%で、65~79歳で亡くなった34万3209人のうち自宅で亡くなったのは10.5%、80歳以上で亡くなった44万3751人のうち自宅で亡くなったのは14.8%だった。

 自宅での看取りがブームになりながらも、20年前に比べて80歳以上では自宅で亡くなる人の割合が減っていることは意外だ。ただ、65~79歳での自宅での死亡が2倍以上になっていることから、80歳以上になると、自宅介護をしていても、最期は病院に任せるケースが多いのかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主