著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

女性に多い片頭痛…月経で貧血傾向になるとなぜ頭痛が起こるのか

公開日: 更新日:

 上記したように「月経時に頭痛がある」という方、「月経前後に頭痛がある」方、「月経前後も月経中もずっと頭痛がある」という方もいらっしゃいます。月経前後の頭痛は排卵日に起きる頭痛と同じく、女性ホルモン(エストロゲン)の変動が原因であることが多いのです。

 この連載でも何度も出てきた神経伝達物質セロトニン。このセロトニンと女性ホルモンは構造が似ています。そのため、女性ホルモンが大きく変動する月経前に、脳血管内のセロトニンも同じく変動してしまう。片頭痛持ちの患者さんの脳は非常に敏感ですから、このセロトニンの変化に伴う脳血管の拡張を血管周囲のセンサーである三叉神経が読み取り、大脳にこの情報を伝え、頭痛が起きることに。これが月経前後の頭痛のメカニズムです。

 なお、近年は女性だけが楽しむものとは限りませんが、「アクセサリーが大好きで、常に何かしら身に着けている」という方もいるでしょう。けれどもボリュームあるネックレスやイヤリングなどは肩がこりやすく、この肩こりが頭痛を誘発することがあります。


 また、ギラギラと派手に光るものや、市松など目を引くような模様が入っているタイプのアクセサリーもあまりおすすめできません。光や模様が片頭痛持ちの人の敏感な脳を刺激することがあるからです。

 特に自分の目に入るネックレスや指輪などは、こういったタイプは避けたほうが無難でしょう。洋服の色にも注意が必要です。真っ赤や蛍光色など強く派手な色を着用すると、その色が目に入ることで脳を刺激し、頭痛を誘発することも。色だけではなく、派手な柄物の洋服にも同じことがいえます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主