清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛がある人は脳に負担をかけないよう生活習慣を変えていく

公開日: 更新日:

 私が頭痛持ちの方にお伝えしたいのは「なるべく脳が興奮しないよう、負担がないように生活習慣を変えていく」ということ。日々のコツコツとした積み重ねが頭痛回避には重要で、中でも「家」選びには覚えておいていただきたいポイントがいくつかあります。

 前回は、片頭痛持ちの人はタワーマンションの高層階に住むことは避けてほしいとお話ししました。

 高層階で周囲に遮るものがなくなると、室内にはかなり強い日差しが降り注ぐ。過敏な脳を持つ片頭痛の人には、あまりに強い日の光は刺激が強すぎること。そして高層階に向かうエレベーター内での気圧の変化が、頭痛を誘発する原因になること。それが理由です。

 1人暮らしでワンルームマンションを選ぶ人もいらっしゃるでしょう。その際は北向き、もしくは東向きの部屋を選ぶことを頭痛持ちの方にはおすすめしています。

 それはなぜか。敏感な脳を持つ片頭痛持ちの人たちは、温度差が大きい状況に弱い傾向があるからです。いわゆる「日当たりのいい部屋」とされる南向きの部屋には日差しが降り注ぐ。それによって昼間の室内はとても暖かいという状況に。けれど、夕方や夜になるとぐんと温度が下がり、その気温差を脳が敏感に感じ取り頭痛という危険信号を発することがあるんですね。

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