佐藤二朗も公表 「強迫性障害」は生活に支障が出たら受診したい

公開日: 更新日:

 俳優の佐藤二朗(54)が公表して話題になった「強迫性障害」。カギをかけたか心配で何度も確認に戻ったり、手が汚れている気がして手洗いを数十回も繰り返すなどで日常生活に支障を来す。受診の目安や治療について「おりたメンタルクリニック」院長の織田宗太郎氏に詳しく聞いた。

 50代男性は、退勤ラッシュ時間に駅構内を歩いていた時に誰かと接触した気がした。相手が怒っているのではないか、ケガしたのではないか、警察に駆け込むのではないか……強烈な不安に襲われ、大きな問題にならないかどうかを確認するため、ぶつかったと思われる相手に当たりを付けて距離をとりながら改札口まで後を追った。その日はそれで済んだのだが、翌日以降から行動がエスカレートする。改札口を出て近くの交差点まで追跡したり、時には相手の家までついていくように……。自分の行動に危機感を覚え男性は心療内科を受診した。

「強迫性障害は、バカバカしいと分かっていながらもある考えが頭から離れない『強迫観念』と、それによる不安を打ち消すために何度も同じ行動を繰り返す『強迫行為』に悩まされるのが特徴です。100人中2~3人に見られる決して珍しくない病気で、多くは20歳前後に発症します」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し