体にあれほどの異常をきたす経験を経たからこそ、今の自分がいる

公開日: 更新日:

榊原愛さん(39歳)=アトピー性皮膚炎

 子供の頃から抱えていたアトピー性皮膚炎が増悪。3カ月間休業し、ひどいかゆみと乾燥による痛みを耐えしのぎながら、このまま治らず今の状態が続くなら、自分は今後どういうことをしたいのか、公務員として勤め続けて人生終わっていいのか、と考え続けました。

 復帰してすぐ、それまで3年間関わってきたプロジェクトの集大成ともいえるイベントがあったんです。プロジェクトそのものは、私もやりがいを感じて取り組んでいたもの。休業中、脳裏をよぎった「退職」という文字も、仕事を再開したらどこかに飛んでいくかもしれない。もしそうなったら仕事を続けようと思っていたんですが……。

 イベントを終えても、退職しようという気持ちは変わらなかったんですね。週末を経て、月曜に出社し、上司に「辞めます」と伝えました。休業期間はあったものの、普通に仕事をしていましたから、「えーっ!」と驚かれました。

 現在は、自分が考えていることを、絵や写真、文章など形を限定せずに表現したいと、活動をしています。その傍ら、彫師になるため、タトゥーの勉強もしているんです。アトピー性皮膚炎だったので、タトゥーをまさか自分がやるとは考えてもいなかった。それこそ、アトピー性皮膚炎の悪化時、ドロドロになっていた肌のところに、タトゥーが入っている。そういう人生に変わったから。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」