「立って」仕事をすれば健康で長生きできる(3)座っている時間が長いだけで認知症リスク上昇
「ある実験で、30分に1度、3分程度のブレークを取り、『早歩きなどの強度の高いブレークを行う』『トイレに行くなどの強度の低いブレークを行う』『ブレークを取らずに座りっぱなし』の3つのグループを比較しました。その結果、ブレークを取らないグループだけは、血糖値や糖尿病の指標となる数値が悪くなりました。こちらも、運動強度が高いか低いかはあまり関係なく、頻度が重要だということが示されています。ブレークをたくさん取れば、糖尿病になるリスクが改善されるのです」
立って仕事をすることももちろんだが、30分に1度立ち上がり、少しでいいから体を動かす──。たったそれだけのことで、あらゆるリスクが低下するわけだ。
次回は座りすぎが経済に与える影響を紹介する。 (つづく)