椎間板ヘルニアで手術を勧められた…やるならセルゲル法で
さっそく検査を開始しました。前屈と後屈をしていただくと、腰椎椎間板ヘルニアを示すラセーグ徴候陽性との判断。さらにMRIの画像診断で、主病名が椎間板ヘルニア、副病名が椎間板変性症との確定診断となりました。これらの結果を受けて、セルゲル法で3カ所の患部に施術したのでした。
術後の経過は比較的順調で、1週間後ではまだ若干は下肢の痛みが残っていたものの、ほぼ痛みが消失。1カ月を過ぎるあたりではその痛みもしびれもなくなり、さらに3カ月後には全て問題なく、とても感謝しているとのうれしいご報告がありました。
しかし半年たったあたりで、痛みが少しぶり返したとのご報告をいただくことになるのでした。おそらく運動不足からくる筋力の低下により病状が戻ったことも考えられますが、ただその後は連絡が途絶えてしまい、引き続きのサポートを断念することとなり、惜しまれてなりません。
長年にわたり腰痛と付き合ってきた患者さんですが、その方の病気との向き合い方や考え方により、完治するまで継続的治療を行うことができないこともあるのです。 (ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)