デジタル社会どう目を守る(3)「アイフレイル」を放置する危険
アイフレイルに詳しい日本眼科医会の加藤圭一副会長はこう話します。
そのためには、まず自分の目の状態を知ることが大切だそうです。眼科の受診や人間ドックなどで実施している眼科検診で視力や異常の有無を調べられます。手軽に自己チェックしたいならウェブ上で行える「アイフレイルチェックリスト」(アイフレイル啓発公式サイト参照)もあります。もし、アイフレイルに当てはまったら、面倒がらずに一度眼科医に診てもらうと安心です。
「目の痛みや疲れ、見えにくいといった症状の原因はさまざまです。眼精疲労だけかもしれないし、ドライアイ、炎症、白内障などの病気かもしれません」(加藤副会長)
なかには進行するまで気がつかない緑内障、糖尿病網膜症など失明の危険がある病気が隠れている可能性もあるそうです。深刻な事態を避けるにはアイフレイル対策が重要なのです。
さらに、目を酷使するデジタル社会では老眼の発現が早まるといわれています。
アイフレイル一歩手前の「プレアイフレイル」状態のうちから対策をとることも目の健康維持につながります。