著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【オートミール】腸内環境を整える食物線維が白米の30倍、玄米の3倍

公開日: 更新日:

 オートミールはオーツ麦を加工して作られるシリアル食品で、その名前は「oats(オーツ麦)」と「meal(食事)」の語句を組み合わせたものです。日本では燕麦と呼ばれ、小麦や麦、トウモロコシなどと同じ穀物の一種として栽培されています。欧米では一般的に朝食として広く食べられることが多く、ビスケットやクッキーの材料としても使用されます。

 特徴的なのは、小麦よりもタンパク質と脂質が多く、精白処理が行われていないため、果皮、種皮、胚、胚乳表層部などに栄養成分が残り、高い栄養価が保たれていること!

 起源は紀元前で、中央アジアで雑草として栽培が始まりました。紀元前1000年頃に中央ヨーロッパで栽培が本格化し、一部は家畜のエサとして使用されました。その後、イギリスに伝わり、オートミールが開発され、17世紀にアメリカにも広まったと言われています。

 日本には明治時代に伝わり、北海道でのオーツ麦生産が盛んでしたが、食用として販売されるようになったのは1933年から。押し麦機の発明が食事の調理を容易にし、20世紀初頭には欧米で一般的な食品となりました。近年、健康ダイエットに対する関心が高まり、その栄養効果の高さからオートミールが注目を集めているところです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及