「腰痛を悪化させるのは」と聞かれたときに必ず答えること

公開日: 更新日:

 また一般的に膝や肘などの関節も、意識的に動かさなければ収縮して硬くなり、動かしにくくなったり痛みが生じたりすることもあるため、関節痛に悩んでいる人もまた、歩くことやストレッチで、痛みを和らげる効果が期待できます。

 冒頭の73歳の女性ですが、趣味が登山。日ごろから外出して活動的にしているため、それが恒常的に症状を緩和していたと思われます。ですがいったんその活動量が少なくなると、忘れたころに腰痛やしびれといった症状となり現れるのでしょう。そしてその引き金となったのがクーラーによる冷えだったわけです。

 ちなみにこの患者さんは当院において「椎間板ヘルニア」と「椎間板変性症」との診断結果となりました。

 そして当院での治療を終えた直後では、少し長い距離を歩くと太ももの裏からお尻にかけて痛くなっていたため、運動とストレッチを推奨させていただきましたが、およそ1年たった現在では、歩いているときなどに姿勢を正そうと腰を伸ばすと痛みや重たさの症状があるのが、ストレッチをすると緩和するということで、やはりここでも適度な運動は治療効果をサポートするということが証明されています。

 そのためこの患者さんには当院からさらなるストレッチへの参加を促しご案内させていただきました。また日常生活においても、入浴後のストレッチや貧乏ゆすりを行い、体全体の血流を促すこともお願いしたのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末