新米がおいしい季節 …「太らない」ごはんの食べ方
朝食を抜くと、その影響は昼食や夕食の後の血糖値上昇につながることが報告されている。事実、朝食抜きの方が太りやすいこともわかっている。夕食にたくさん食べるという人は、夕食の数時間前におやつや主食を先に食べてしまう「分食」を取り入れるのも手だ。
■甘みを感じるまで噛む
「時間をかけてよく噛むことも大切です。昔の日本人が今の3倍のお米を消費しながらも太った人が少なかった背景には、アミラーゼ遺伝子が多いことが関与していたとする説があります」
この遺伝子は唾液に含まれるでんぷん分解酵素であるアミラーゼの生成に関与している。
「ごはんをよく噛むことで甘みを感じられるのはこの酵素のおかげです。でんぷんをあまり摂取しない民族が4~5個のところ、日本人は平均7個あると報告されています」
アミラーゼ遺伝子が多い人は、口の中でのでんぷん分解が早く行われ、その結果脳が甘みを察知し、インスリンをスムーズに分泌させることができる。