更年期女性の7割が「手の不調」を自覚…女性ホルモンが関係している可能性
更年期女性で手指のこわばりや痛みなどを感じている場合、女性ホルモンが関係している可能性がある。症状が進み、変形が起こる前に対策を講じたい。
大塚製薬が50歳から64歳の女性207人を対象に行った「更年期の手指の不調に関する調査」によると、更年期症状を感じている女性の71%が「手指の不調」を自覚しており、しかしその3人に2人が「症状があるが、これまでに医療機関を受診したことはない」という結果だった。
「更年期で女性ホルモンの分泌が減ると、更年期症状の一つとして手指のこわばりや関節痛が起こることがあります」
こう言うのは、「四谷メディカルキューブ 手の外科・マイクロサージャリーセンター」の平瀬雄一センター長。
更年期症状ではホットフラッシュやのぼせがよく知られるが、症状は多岐にわたっており、その中でも手指のこわばり・関節痛は起こりやすい症状だ。「女性の健康とメノポーズ協会」の質問紙調査では、更年期女性が感じている症状としてトップの「肩こり・腰痛(48.2%)」に次いで、「手指のこわばり・関節痛(43.5%)」が2位だった。