著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

セレブ子弟集まる青学初等部に残る“ボスママ戦争”の後遺症

公開日: 更新日:

青山学院初等部

 大学までエスカレーター式に上がれる私立小学校の中で「御三家」と称されるのは慶応幼稚舎、学習院初等部、青山学院初等部。子どものお受験を目指す父兄の間で垂涎の的となっている名門だ。この3校の中でセレブ家庭の子弟がもっとも集まっているのが、東京・渋谷区の一等地のど真ん中にある青学初等部である。

 韓国5大財閥のひとつロッテグループを創業した重光武雄の長男・宏之と二男・昭夫も初等部から大学までずっと青学育ち。年子の兄弟が幼いころ、ロッテはチューインガムで当て、日本国内有数の菓子メーカーにのし上がった。育った自宅も渋谷区の高級住宅地にお城のようにそびえる大豪邸だった。近年はグループの経営権を巡って激しい争いを繰り広げ、関係は最悪の状態に陥っていっている2人だが、当時は一緒に仲良く、青学初等部に通っていたという。

■際立つ歌舞伎界OBたち

 こうした超セレブが何人もこの名門小学校で学んできた。歌舞伎界にも青学初等部出身者は多い。特に格付けが上位の名家の子弟が目立つ。12代目市川團十郎と11代目市川海老蔵の親子。片岡孝太郎と片岡千之助の親子。5代目尾上菊之助と姉の女優・寺島しのぶ。本人は幼稚園から高校まで暁星学園、そして東大に進んだ香川照之(9代目市川中車)の長男・市川團子も青学初等部だ。ほかにも、6代目中村勘九郎、9代目中村福助、8代目市川染五郎など、挙げだしたらきりがない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり