著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

セレブ子弟集まる青学初等部に残る“ボスママ戦争”の後遺症

公開日: 更新日:

 三男・歌之助が初等部を卒業するのは2014年春だが、それよりもずいぶん前から三田は学校に来なくなっていた。芝翫の父(7代目芝翫)が2011年10月に亡くなり、これを境に名跡襲名のための準備で忙しくなっていったからだ。そんな時、初等部内でボスママ争いが勃発した。江角マキコ長嶋一茂夫人の対決である。両家とも女児(長嶋家は双子)が2011年度に初等部に入学した。

■ランドセルか肩掛けカバンかをめぐり…

「江角さんは肩掛けカバンは体のバランスを崩すからランドセルにすべきと父兄たちから署名を集め、学校側に直訴。だんだん周囲から煙たがられる存在になっていった。中でも、長嶋夫人を中心とするママ友グループから嫌われ、険悪な状態になっていったんです」(同)

 そうして起きたのが、2012年末の「長嶋邸落書き事件」だった。江角のマネージャー(当時)が新築の長嶋邸の白い壁に「バカ」「アホ」などと赤いスプレーで落書き。その後、江角はブログでいじめ被害を受けていたことを告白したが、長嶋夫人一派のママ友たちから「江角こそがいじめ加害者」と女性週刊誌で猛反撃を受け撃沈。江角の長女はインターナショナルスクールに転校。江角自身も世間の主婦層から総スカンを食い、仕事が激減し、芸能界引退を余儀なくされたのだった。

「結末があまりに後味が悪いものだったので、長嶋さんグループに対しても、白い目で見る保護者が少なくなかった」と前出・父兄は振り返る。

 この事件の後遺症は今も残り、保護者同士の親密な交流はすっかり減ってしまったという。(敬称略)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり