雷ゴロゴロ「昭和の常識」実は間違っていた 金属製品を身に着けていると落ちやすいは本当?
■稲光から雷鳴が聞こえるまでに時間があるので大丈夫
「雷鳴が聞こえる範囲にいる時点で危険です。電流がたまっている箇所から落雷する地点まで10キロ以上離れるケースもあるからです」
雷鳴は音速(1秒に約340メートル)で進むが、昭和の常識だった「10秒以上経って音が聞こえたら遠いから安全」は通用しない。雷鳴が聞こえるのは最大で十数キロ。「雷鳴が聞こえた」時点で危険性はあると考えていい。
■雷は落ちやすい人とそうでない人がいる
よく「私は静電気体質だから」と言う人がいるが、人によって雷を呼び込みやすいなんてことはあるのか。日本大気電気学会は雷は高い所へ落ちるとし、「立った人と低姿勢の人が並んだ場合は、立った人へ落ちるとほぼ断定できる」としている。
断定とは強い言葉だが、落ちやすい人というのがあるのであれば、それは「背の高い人」ということ。では、ほぼ同じ身長の人が立っていたらどうか? その場合は偶然によって決まると考えられている。